パワフルに生きる心理学

PTSDを患って知った心の仕組みや健康についてまとめています。

もう一人の私?

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こんばんは!

1年前の夏、スーパーで買い物をしていると、物凄い顔で私を見ている女性がいました。

当時は、「気づかぬ間に何か悪いことしたのかな?」位にしか考えてませんでした。それと、「どこかで見たことあるような…」という感覚。

又、「脳」や「直感」について勉強した際、脳には、私達を生きのびさせるための様々な仕組みがあり、人間には物凄い能力がある事を知りました。

実は、私はその女性に限らず、アルバイト中にふと振り返ると、後輩の女性が物凄い顔で見ている事が何度もありました。

恐らく、威嚇だったのでしょうが、大学1年まで剣道をしており、警察学校でヤクザに怒鳴られても大丈夫な様に訓練されていた私は、精神的には苦痛でしたが、その行為事態は何とも思いませんでした。

さて、今日私が書きたいのは、武勇伝ではなく、この、「背後の殺気に気付く」様な人間の能力についてです。

背中に目がついている訳でもないのに、「背後の殺気に気付く」って、実は凄いですよね。

実は、この件について、私はずっと疑問に思っていた事がありました。

警察学校の授業で、酷い事件のスライドを見る機会がありました。私はその犯人をとても許せないと思い、最後列の席から、とても殺気立ってそのスライドを見ていました。

その授業が終わった直後だったと思います。最前列の中央の席に座っていた同僚が、振り返って私を睨んだのです。

角度的に絶対に見えないはずなので、私はとても驚き、「何でだろう?」と、ずっと不思議に思っていました。

その人は運動能力のとても高い人だったので、後になって、「普通の人とは違うのだろう」という事に落ち着いていました。

プロのスポーツ選手などは、同じ人間とは思えない様な驚異的な能力を持っているので、そういうものだと思っていました。

ただ、特に運動能力の高い訳でもない私のような人間でも、背後の殺気に気付くのは、それは「ヒトが危険を避けて生き延びる為に本来持っている能力」と言えるのではないでしょうか?

例えば、何となく使うのをやめた化粧品、久しぶりに使おうと思ったら見当たらず、実は物陰に隠れていたという様な経験はないでしょうか?

「何となく使うのをやめた」のではなく、「見当たらなかったから無意識に使わない様に判断した」というのが、実際のところではないでしょうか。

私達の脳は、私達が特に意識せずとも、目などから入った情報を処理して「無いから他のを使おう」と一瞬で判断して実行させる様な、物凄い能力を持っていると思います。

「人混みの中で、ピンポイントで知り合いを見つけたりする」というのも、「実は無意識に周囲を観察して」おり、「かつて無意識に蓄積していた知り合いの情報」から「一瞬で判断した」と言えると思います。

がんじがらめに、「あれをやって、これをやって…」と、常に頭の中を忙しくさせるだけではなく、「意識をお休みさせる時間を意識して作る事」が、「人間の本来持つパワー」を生かすコツではないかと思います。

プロのスポーツ選手などは、生来の運動能力のみならず、このような「人間が本来持つ能力」を生かす能力に長けているのではないかと思います。

因みに、去年、スーパーで睨まれた女性の事は、「ある日ふと」誰だか思い出しました。

※意識をお休みさせる際も、周囲の安全にはくれぐれもご注意ください。